

翡翠は、古代から、その美しさ・希少性から「最上の」ものとして大切に扱われており、
その証拠として、下記のような世界の古墳・遺跡から出土されています。


特に中国では翡翠が発見されて以降、
珠玉第一の「玉王翡翠」と称されるようになり、
金銀よりも価値のあるものとして強く引き継がれています。


実は【翡翠】という言葉自体は比較的新しいものです。
(注:ずっと古い魏志倭人伝や万葉集では青珠・青玉と表記)
18世紀に清朝の版図と考えられたカチン地域(現在のミャンマー北部)にて
美しく強靭な石が発見されたときに
まるで鳥のカワセミ(翡翠)の羽のように
綺麗な翠色(緑・青)・翡色(赤・黄)だと
この宝石名に【翡翠(ひすい)】の漢字が充てられました。
(※ その為に両字ともに羽の字が含まれます。)


江戸時代に渡来した宝石翡翠(ひすい)と同質のものとして
日本の古墳出土品の勾玉等も翡翠と呼ばれるようになりました。
中華圏での「第一婦人には翡翠を、第二婦人にはダイヤ(古くは珊瑚)」
というのは有名ですが、
翡翠が発見された以降は
珠玉 第一の【玉王翡翠】と称されるようになり
金・銀よりも価値のある物として現代中国にも強く引き継がれています。


ジェーダイト(Jadeite)と言う鉱物の中からごくごく稀に(俗に千分の一以下とも)
緑・赤・青・紫・黄・黒・透明等の部位が産出し綺麗な物を翡翠と呼びます。
ジェーダイトの大多数(俗に99.9%以上)は、
発色が無くグレー系ですが
自然界の偶然に偶然が重なり綺麗に発色した
翡翠と呼ばれる 宝石・貴石が産出します。




「上記の象形文字 ➡ 寶 ➡ 宝」が宝の成り立ちと云われています。
◆「玉」という意味は、
貴重で綺麗な石・魂宿る石・等から派生し
西洋でのgem, jewel(宝石)に近い感覚です。
◆「寶」という漢字は、
屋根の下に、玉・缶・貝の象形文字から変化したものであり、
時代が下ると壺や貨幣の量産体制が整った為、
天然有限資源である玉を残した近代簡略字として「宝」となっています。